フリーダ・カーロはマニフェスター

メキシコの有名な画家、フリーダ・カーロはマニフェスター(5/1感情マニフェスター)です。

メキシコの画家と言えばフリーダカーロ。フリーダカーロは生涯にわたって200点を越える作品を世に残しており、セルフポートレートの芸術家として知られています。壁画作家である夫、ディエゴ・リベラとともにメキシコの現代絵画を代表する存在です。今回は彼女の伝記を作品と共に読み取っていきたいと思います。

私は20歳の時に彼女の作品に出合い、衝撃を受けたのを鮮明に覚えています。それ以来、彼女の大ファンです。

彼女が生前、夫のディエゴ・リベラに語った有名な言葉があります。

I’m not asking you to kiss me, nor apologize to me when I think you’re wrong. I won’t even ask you to hug me when I need it most. I don’t ask you to tell me how beautiful I am, even if it’s a lie, nor write me anything beautiful. I won’t even ask you to call me to tell me how your day went, nor tell me you miss me. I won’t ask you to thank me for everything I do for you, nor to care about me when my soul is down, and of course, I won’t ask you to support me in my decisions. I won’t even ask you to listen to me when I have a thousand stories to tell you. I won’t ask you to do anything, not even be by my side forever. Because if I have to ask you, I don’t want it anymore.

貴方に「キスしてくれ」とも言わないし、貴方が間違っていると思っても「謝ってくれ」とも言わない。一番必要なときに「抱きしめてくれ」とすら頼まない。「嘘でもいいから美しいと言ってくれ」とも頼まないし、「美辞麗句を並べてくれ」とも言わない。「『今日がどんな1日だったか』『会えなくて寂しい』と電話してきてくれ」とも頼まない。私が貴方のためにしていること全てに感謝してくれることや、私の落ち込んでいるときに気にかけてくれること、そしてもちろん、私の決断を支持してくれることも全て求めない。私が千の物語を持っていても、それを聞いてくれることすらも求めない。何かをして欲しいとも頼まないし、「ずっと私のそばにいて欲しい」とすらも言わない。なぜなら、貴方に頼まなければならないのだとしたら、私はもはやそれを望まないから。

頑なで冷たく聞こえる、自己中心的な言葉かもしれませんが…非常にマニフェスターらしい思い、正直な本音だなぁと思います。特に「個人性」ぶっちぎりのデザインだし。これは旦那さんに向けた言葉なので、もちろん世間一般にはもっと柔らかい対応をしたとは思いますが、その分コアな部分での素直な気持ち。

基本的にマニフェスターは頼むことが苦手です。特にプライベートなことは。「頼んでやってもらうくらいなら、自分でやる」「頼み込まないとやってもらえないのなら、もういい」…子どもか、高慢チキか…って見えてしまうところです。が、仕方ない。

私も仕事では「○○お願いします」と言えますが、プライベートになると言えない。なかなか言えない。ほとんど言いません。「○○してください」…言えない。

必然的に「○○してくれたら嬉しい」「○○してくれたら助かる」という表現が一番多くなります。「無理なら無理で断ってくれたら、私がやる」「嫌なら嫌で断ってくれたら、別にそれでいい、それ以上ゴリ押しすることはない」というスタンスは崩しようがなくて、これは「自分がやりたいこと、自分の行動」ではなく「相手の行動」なので「NO」はすんなり受け入れられる感じ。

会いたい人がいたとして「会いたい」は言えるけど「会ってください」は言えない。「会ってもらえると嬉しい」は言える。そして、逆もしかりで、「会ってください」「会ってもらえませんか?」と言われるより、「会いたい」「会ってもらえると嬉しい、助かる」の方がすんなり聞ける。これがinform(知らせる)のやり取りです。

自分が自発的に動くタイプだから、相手からも自発的に行動して欲しい。彼女の場合、例えば「キスして」とお願いしたからキスしてくれた、よりも、相手がキスしたかったからキスしてきた、って方が圧倒的に嬉しい。こちらの気持ちを察して、すらも要らない。抱きしめて欲しそうにしてたから…よりも、「自分が抱きしめたかったから」の方が嬉しい。そういうことなんだと思います。

そういう点は、私は日常生活でもこだわります。子どもらに何かをお願いしても、嫌々されるくらいならしなくていい。私が望むからという理由で動いて欲しくない。そういう思いは非常に強いです。

我ながら…面倒くさいですね(^_^;

彼女が語った、スペイン語での原文はこちら。原文は上記の文よりも、もう少し長いです。

No te voy a pedir que me des un beso. Ni que me pidas perdón cuando creo que lo has hecho mal o que te has equivocado. Tampoco voy a pedirte que me abraces cuando más lo necesito, o que me invites a cenar el día de nuestro aniversario.

No te voy a pedir que nos vayamos a recorrer el mundo, a vivir nuevas experiencias, y mucho menos te voy a pedir que me des la mano cuando estemos en mitad de esa ciudad.

No te voy a pedir que me digas lo guapo que voy, aunque sea mentira, ni que me escribas nada bonito. Tampoco te voy a pedir que me llames para contarme qué tal te fue en el día, ni que me digas que me echas de menos.

No te voy a pedir que me des las gracias por todo lo que hago por ti, ni que te preocupes por mí cuando mis ánimos están por los suelos, y por supuesto, no te pediré que me apoyes en mis decisiones. Tampoco te voy a pedir que me escuches cuando tengo mil historias que contarte. No te voy a pedir que hagas nada, ni siquiera que te quedes a mi lado para siempre.

Porque si tengo que pedírtelo, ya no lo quiero.

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