テキサス州の「中絶禁止法」に思うこと

アメリカ・テキサス州でびっくりする法律が成立した。

【ニューヨーク=西邨紘子】米南部テキサス州のグレッグ・アボット知事は19日、胎児の心拍確認後の人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する法律に署名した。暴行や近親相姦(そうかん)による妊娠の場合も例外を認めない。また、中絶の手術を行った人を、当事者や家族以外でも訴えられる内容となっている。発効すれば国内でも最も厳しい水準の制限...

妊娠6週目以降の中絶が出来ず、レイプや近親相姦の結果であっても中絶は認められない。超保守主義も「ついにここまで」感が否めない(ー_ー

結局、「女、子どもを守らねば」。「強い者」の目から見て、「女、子ども」が弱いからなのか、劣ってるからなのか。私からすると「守らねば」からの「支配」でしかない。

時々、他人を管理しコントロールしようとする人たちを見かける。親が子を、ってパターンはその最たるものなんだけど。 その中でも一番...

今は「男性による支配」の最後の悪あがきの時期のようで。女性を畏れてか、蔑視してか、保護したいからか知らないけど、男性優位の時代が何千年も続いた。今はその末期。

いずれ女性復権の時が来るんだろうな。タリバンも然り、女性を抑圧する動きが増えてきて、そこからの反発がどんな形で出てくるのかわからないけど。

もしテキサスで暴行されレイプされたら、レイプ犯の子を産まないといけない。テキサスで父親、兄弟、または叔父にレイプされ妊娠したら、近親相姦で出来たその子どもを産まないといけない。この新法はとても厳しく、中絶をした私が起訴されるだけでなく、医師やアドバイスをくれた友達、家族、病院まで運んでくれただけのUberの運転手まで訴えられる。狂ってる。コロナウィルスのことでは「自分の身体は自分で守る」と大声で抗議してきた人たちが、私の身体については「お前に決める権利はない」と言う。

テキサスの共和党が言うには、12歳の女の子が学校でマスクはしなくていい。マスクはその子や他の子の命を救うかも知れないのに。でも、その子が妊娠したら産むことを強要する。たとえレイプや近親相姦の結果であっても。

私は女性。自分の身体について自分で決める、という憲法で保障された権利がある。

私は女性。レイプ犯の子を産むのを拒む人権がある。

私は女性。この身体は私の身体。

私は女性。ここはアメリカ合衆国。

私は女性。あなたは私の心も身体も、所有も支配もしていない。

「自分の身体のことは自分で決める」

男も女も、この法律を支持した人は恥を知れ。このせいで女性が苦しみ死んでいくのを黙って見ているだけの人も。

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